失敗しない!企業・コーポレートサイトのリニューアル手順
企業の理念や想いを発信する「コーポレートサイト」。
それと同時に訪問したユーザーにとっては、商品やサービスの価値ある情報を入手できる企業と顧客の橋渡し役でもあります。
しかし、数年間運用していくと「情報が増えてしまい、お客様が知りたいコンテンツにたどり着けない」などさまざまな課題が生まれます。
本記事では、このような状況でコーポレートサイトのリニューアルを検討される場合に、リニューアルのタイミングや手順についてご紹介いたします。
サイトの大規模なリニューアルは頻繁に行われるものではありません。それだけに、リニューアルの適切なタイミングを見計らいましょう。
Webサイトのリニューアルを考えるタイミング
Webサイトのリニューアルを検討する場合「商品の成約率を高めたい」「ブランド認知を広めたい」など、そこには必ず目的があります。そして、目的に応じて最適なリニューアルのタイミングが存在します。
目的やタイミングを考えず、やみくもにリニューアルしてしまうと、基軸となる要素が不明瞭になり期待する効果が得られません。
ここでは、目的に応じてWebサイトのリニューアルを考えるタイミングをご紹介します。
情報量が増加したとき
立ち上げ当初のコーポレートサイトは、掲載する商品点数やサービスが少なくユーザーも容易く情報にたどり着けます。
しかし、数年間運用すると商品やサービスにカテゴリーが増え、お客様が目的の情報にたどり着けないことも。
当然、ユーザビリティー(操作性)が低下し、目的の情報を入手する前にサイトから離脱されやすい傾向に。
つまり「お客様に最適な情報を届ける」というコーポレートサイト本来の目的が失われてしまいます。
このように、Webサイトの情報過多により、ユーザビリティーの低下が懸念される場合は、サイトリニューアルを行うべきタイミング。
デザインが古くなったとき
Webサイトのデザインは3〜5年周期で移り変わると言われています。たとえば、その要因の一例は以下の通り。
- 通信速度の向上によりテキスト主体から画像・動画主体のデザインへ
- スマートフォン等の普及によりモバイル端末に最適化したデザインへ
- ターゲットユーザーの変化に合わせたデザインへ
このように、さまざまな要因でコーポレートサイトのデザイントレンドが変動します。
当然、デザイントレンドに合致していないWebサイトでは、ターゲットユーザーへの訴求力が低下し「デザインが古い」と感じるわけです。
デザインが古いと感じる要因はこれだけではありませんが、自社の商品やサービスの魅力を最大限に訴求するという目的を達成するためにも、傾向に合わせたデザインにリニューアルしなければなりません。
企業・コーポレートサイト向けWebデザインギャラリー・参考サイト
事業内容を変更したとき
当然ではありますが、事業内容が変更になればターゲットユーザー、取り扱う商品やサービスも変わります。
そのため、今後の事業内容に応じてコーポレートサイトをフルリニューアルしなければなりません。
また、新規事業が追加される場合や新サービスをリリースする場合でも、コーポレートサイトを一部リニューアルすることもあります。
更新や管理が難しいとき
現在、世界全40%のWebサイトがWordPressというCMS(Contents Management System)で構築されていると言われています。
WordPressを用いることで、サイト運営者が自らブログを投稿できたり、管理画面から更新作業ができたりと、更新・管理が容易です。
しかし、ひと昔前のコーポレートサイトではWordPressのようなCMSが導入されておらず、各種更新作業・管理をWeb制作者が担当することもありました。
現在ではこういったサイトを見かけることは少ないですが、運営者がより更新・管理しやすいCMSに変更する、ECサイトプラットフォームに変更するといった目的でリニューアルを行います。
企業・コーポレートサイトのリニューアル手順
それでは、具体的にコーポレートサイトのリニューアル手順についてご紹介しましょう。
手順①:要件定義
コーポレートサイトをリニューアルするためには、要件定義が重要。
要件定義とは、リニューアル前のWebサイトにおける問題点や課題をクライアントと共有し、リニューアル後の改善点や実装すべき機能やゴールを決定すること。
要件定義では、最低限以下の3つを意識しましょう。
- リニューアル前のサイトの問題点を抽出・整理する
- 抽出した問題点をもとにリニューアルの目的・目標を決定する
- 上記を要件定義書にまとめる
要件定義を行うことで、リニューアル後に到達すべきゴールが明確になり、ゴール達成のためにWebサイトに実装すべき機能やコンテンツが見えてきます。
また、クライアントと課題や今後の方向性を共有することで、認識の相違やトラブルを防止する役割もあります。
手順②:サイトマップやワイヤーフレームを作成
次に、要件定義で分析した情報をもとにサイトマップを作成します。
サイトマップとは「トップページ」「サービス内容」「会社概要」「お知らせ」など、コーポレートサイトリニューアル時に必要なページを記した構成図のようなもの。
構成図を作成することで、リニューアル後のサイト全体を俯瞰して把握できます。
次に構成図をもとに、各ページのレイアウトを設計するワイヤーフレームを作成。
ワイヤーフレームを作成することで、ロゴ・ヘッダーメニュー・メインビジュアル・ブログ・バナーなど、パッと見ただけでどこに何があるか配置が明確になり、ページごとの全体像をイメージできます。
手順③:デザインを作成
続いてワイヤーフレームをもとに、デザインを作成します。
主にデザイナーが担当することになりますが「要件定義でまとまった目的を落とし込めているか」「ユーザーが使いやすいデザインか」を重視しなければなりません。
それゆえ、サイトリニューアルの目的や要件定義から逸脱しないデザインが求められ、場合によっては複数のデザイン案を作成し協議を重ねます。
協議を重ねた末、正式にデザインが確定します。
手順④:マークアップ
次に、作成したデザインをもとに、HTMLと呼ばれるマークアップ言語を用いて、コーディング作業に移行します。
コーディングとは、HTML言語を用いて、コーポレートサイトのデザインを文章で再現する作業のこと。
デザイン通りに文章を記述する作業のため、一定の工数がかかります。
デザイナーがフォトショップやXDなどの専用ツールで作成した画像やデザインを、HTMLで画面上に完全に再現しなければなりません。
手順⑤:フロントエンド
マークアップの工程で、デザイナーが作成したデザインを画面上に再現できましたが、この段階ではWeb上に動きがありません。
次に、アニメーションやクリックしたときのボタンの動き、画像のスライドショーなど、Webページに動きをつける段階に移行します。
この段階では、フロントエンドエンジニアと呼ばれる職種が関わり、実装します。
JavaScriptなどを用いて、デザインを最大限活かした動きになるよう、検証を繰り返す根気のいる作業。
この段階が完了すると、Webページの見える部分が完成です。
手順⑥:バックエンド
フロントエンドまでの工程でWebサイトの見える部分が完成しました。
しかし、このままですと内部のシステムまでは実装できていませんので、この段階でサイト運営者が管理しやすいようWordPressをはじめとしたCMS(Contents Management System)を導入します。
フロントエンドエンジニアが制作したページに、WordPressが導入できるように組み込みを行う工程です。
手順⑦:検証
WordPressの組み込みまで完了しましたら、実際にWebサイトを可動させて、各ページがきちんと表示されるかテストをします。
バグや修正点があれば、問題点を突き止め、さらにテストを繰り返すこととなります。
無事に問題点が解決した段階で、検証は終了。また、この段階でクライアントへの確認を実施します。
手順⑧:公開
無事にクライアントから承認が得られましたら、リニューアル後のコーポレートサイトを公開いたします。
このように、通常コーポレートサイトをリニューアルするためには、非常に多くの工程を必要とし、ページ数や実装する機能にもよりますが、3ヶ月以上はかかる場合がほとんどです。
ぜひ、余裕をもったスケジュールでリニューアルを行いましょう。
WordPressで企業・コーポレートサイトを作成~作り方を集客のプロが解説
リニューアル後のよくあるトラブル
ここでは、コーポレートサイトをリニューアル後に遭遇しやすいトラブルについてご紹介します。
必要な機能が実装されてない
要件定義の段階で、Web制作側とクライアント側の意思疎通がはかれていない場合に「必要な機能が実装されていない」ことも。
たとえば、以下のようなトラブルが見られます。
- リニューアル後SNSとの連携がされていなかった
- 過去記事からアクセスを集めるための関連記事が実装されていない
このような事態を防ぐためには、要件定義で、必要な機能が抜け落ちないよう、制作会社へ要望を伝えるとともに、要件定義書で抜け落ちた点がないかよく確認してください。
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SNSタイムラインの埋め込みや、関連記事表示の追加など柔軟に対応いたします。
手元でページ内容の修正ができない
せっかくWeb制作会社にコーポレートサイトを作成してもらったのに、手元でページの修正ができないとお困りの方も多いと思います。
サービスの種類や投稿する内容によって、訴求内容を変更したい場合に、都度Web制作会社に依頼するのは面倒ですよね。
弊社、株式会社ninoyaからリリースしている事業用WordPressテーマ「New Standard 」なら、文字の配色・ボタンの変更やボックスの追加など、全ページ手元で修正可能です。
またトップページのスライドやカバー画像も手元で変更でき、あらゆるページを直感的に編集できます。
事業内容が変わってしまった
コーポレートサイトは、事業内容ごとにフィットしたデザインや機能を採用しています。
そのため、せっかくコーポレートサイトをリニューアルしても、その後事業内容を変更する場合には、デザインや機能を1から見直さなければなりません。
当然、Web制作会社へ再度依頼をしなければならず、費用と工数がかかります。
また、WordPressテーマで構築されたサイトであっても、大幅にデザインを作り替えるなど、事業内容の変更までは対応できない場合も。
弊社、事業用WordPressテーマ「New Standard 」なら、個人事業主から中小企業様まで、柔軟に対応できるシンプルなデザインを採用しています。
そのため、たとえ事業内容が変更になっても、別のテーマを購入せずに、手元で簡単にサイト全体の設計や配色を変更可能。
コーポレートサイト向けのカチッとしたデザインから、オウンドメディアなどブログを軸としたデザインまで、たった1つのテーマで完結します。
また、メニューバーの差し替えもドラッグ&ドロップで簡単にできるため、サイト全体の構成から変更できます。
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