Web広告とは?種類や特徴、メリット・デメリット、費用を徹底解説

 

「Web集客を最短で効率よく行いたい」
これは企業のWeb担当者、マーケティング担当者なら誰もが願うことですよね。
その願いをスピーディーに叶えるためには、何と言ってもWeb広告の活用が最適解。

無料で出来る集客であるSEO(検索エンジン最適化)対策、SEO発信は長期的に見れば非常に効果的かつ安定した成果が期待できます。
それだけに毎日、施策をコツコツと行うことが大切ですが、残念ながら即効性はありません。

ただしWeb広告も、やれば良いというものではないのが悩ましいところ。
お金を払えば何となく集客が出来る、というほど甘いものではないのです。

Web広告の基礎知識をシッカリと抑え、メリット・デメリットを知る。
そのうえで自社にあった広告を打つべき場所に打ち、確かな知見と手法に基づいてPDCAをまわす。
そして、広告クリエイティブを改善していく。

これが効率の良い集客の、本当の最適解かも知れませんね。

この記事ではWeb広告初心者様に向けて、メリット・デメリット、主な広告の種類・特徴・費用相場などを解説しています。
Web広告に関心があり運用をご検討中の方、だけでなく売上を伸ばしたい方も含めて、皆様ぜひ最後までお付き合いください。

Web広告とは

検索ページやWebサイト、SNS、モバイルアプリ、Webサービスなどのメディアを利用していれば、まず確実に目にするのがWeb広告。
気がつけば、テレビ広告の何倍も目にしていた・・・というのがもはや一般的ですよね。

それもそのはずで、電通が発表した「2019年 日本の広告費」によれば、web広告費がテレビ広告費を逆転したそうです。
これを単純に『広告の主役交代が起こったんだな』などと捉えてはいけません。

テレビ広告は、番組視聴者として想定される層に響きそうな商品のCMを流すだけ、のものでした。
魚がいそうなポイントに、何となく釣り糸を垂れるようなものですね。

Web広告の場合は、魚群探知機で魚の居場所を特定し、気温・水温・魚の習性からベストな仕掛け・餌をチョイスして、一匹の特定の魚目がけて釣り糸を垂らす、ようなもの。
テレビ広告が「場所」に打つのなら、Web広告は膨大なデータを元に「個人」に打つ、そんな大きな違いがあります。

と言っても、Web広告の仕組みは非常にシンプルです。

「個人」が利用する端末から得られるデータ、検索履歴、属性情報、行動履歴、位置情報などを獲得して、適切な広告をピンポイントで画面に表示します。
Amazonなどで気になる商品を検索したあと、同じ商品の広告や関連商品の広告が広告枠に表示されるのを見た方も多いはず。

利用者としては監視されているような気分になりながらも、便利なものではあり、ついクリックしてしまいますよね。
Webの広告効果は、テレビ広告の比ではありません。

こう書くといいことずくめのWeb広告ですが、デメリットは無いのでしょうか?
メリットもデメリットも複数ありますので、代表的なものをご紹介しましょう。

Web広告運用のメリットとデメリット

Web広告は日常的に誰もが目にしているものであり、始める際も決して敷居の高いものではありません。
やってみると初めての方でも、拍子抜けするくらい簡単にWebに自社広告を出稿することが可能です。

ですが、客側の視点で広告をたくさん見たからといって、広告を正しく出稿できるようにはならないのは当たり前。
成果報酬型の広告を出稿したら、費用ばかりかかって大赤字になってしまった・・・という事例は枚挙にいとまがありません。

初心者はまず、正しいWeb広告運用の全体像を把握しなければなりません。
そのために基礎中の基礎、メリット・デメリットから抑えていきましょう。

Web広告運用のメリット

(1)ターゲットを絞ってピンポイントで広告を打つ
Web広告はターゲットを絞ってピンポイントで広告が打てるので、コンバージョン(成果発生)率が高くなります。
たとえば「40~50代の薄毛に悩む男性」に絞って、対象となる自社商品広告を表示させることが可能。
検索履歴やWebコンテンツの閲覧履歴などをもとに、購買意欲の高いホットな見込み客だけに広告費を集中させるのです。

(2)広告の効果を正確に確認・検証できる
Web広告はリアルタイムに効果測定が行え、正確なデータを把握することが出来ます。
このキーワードの広告は表示が何回され、何回クリックされ、何件の成約につながった、という検証データが提供され広告ごとに見られるのです。
それをもとに調査・分析を行いPDCAをまわせば、費用対効果を上げつつ、最大限の売上を発生させることが出来るでしょう。

(3)費用を抑えてスタートできる
たとえば中小企業が検索連動型広告を始める際、一般的に月額30万円程度の予算を組むケースが多いようです。
これはテレビ広告の予算感とはまるで相場が異なるものです。
在京キー局で15秒CMを1本だけ流した場合、時間帯などにもよるでしょうが、一般的に100万円近い放映費用は覚悟しなければなりません。
15秒1本では結果が得られる可能性が低いので、実際にやってみる企業は存在しないでしょう。

費用を抑えてスタートし、売上増が軌道に乗ってきたら、予算を少しずつ増やしていくというのも良い戦略です。
いずれにしても中小企業にも始めやすいのがWeb広告なのです。

(4)見込み客とのつながりやすさ
Web広告ならターゲットが広告に興味を持ったあと、ワンクリックで自社ホームページへ誘導することが可能です。
SNS広告では、その特性上、広告主に直接コンタクトを取ることも非常にハードルが低くなります。
これがテレビ広告なら、見込み客が商品に興味を示しても、すぐにアクションを起こせません。
長期的な好感度の醸成など大企業的な用途ならともかく、すぐに結果が欲しい中小企業ならWeb広告を選ぶべきですね。

Web広告運用のデメリット

(1)Web広告はWeb非利用者には届かない
当たり前の話ですが、御社の商品・サービスが主にwebを利用しない層なのであれば、効果は限定的になるでしょう。
たとえば「80歳でも入れる医療保険」の資料請求広告を、Webで打つだろうか?というお話です。
魚群探知機は魚がいるから探せるのであって、魚がいない海では何も発見できません。

(2)運用・改善のためには知識と経験が必要
この項目の序文でも触れましたが、成果報酬型広告で費用ばかり発生して売上につながらないようなケース。
こんな際に、どこをどう改善すれば良いのか?
この答えを導き出すには、正しい知識や経験、またはそれらを持ったコンサルタントが必要になります。
何もわからなければ、良くないキーワードで集客しているのか、ランディングページが弱いのか、判断できないですよね。

(3)Web広告バブルの終焉
あなたはDMが郵送されてきたら、開封して中身を見ますか?
大半の方はDMとわかり次第、多少興味があったとしてもゴミ箱に直行させてしまうのではないでしょうか。
Web広告も、少しずつですが同じような状況になりつつあります。
バブルのようにクリックを稼いでくれた時代は、終わったのです。

YouTube Premiumというサブスクサービスはご存知でしょうか?
毎月1,000円以上の料金を払いYouTube広告を消す人がいる、ということが全てを物語っています。

そんな中、どうやって自社の広告だけはクリックしてもらうか?
Web広告で成功するためには、今後ますます、高度なセンスと合わせて豊富なトライ&エラー経験が必要になってくることでしょう。

Web広告の種類と特徴、費用相場

Web広告とひと言で表現してまいりましたが、実に多くの出稿方法が存在します。
それぞれの特性をシッカリと理解しておかないと、成功はおぼつかないでしょう。

まずは、一覧にまとめてご紹介しましょう。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • リターゲティング広告
  • アフィリエイト広告
  • タイアップ広告
  • 動画広告
  • SNS広告

上述の広告は、それぞれマッチする商品・サービスが存在します。
以下で順にご紹介しますので、自社の広告展開をどうすべきか?をイメージしながらお読みください。

Web広告の費用対効果を高めるコツ~初心者向けに課金方法と指標も解説

リスティング広告

リスティング広告とは、Googleで検索をした際に、検索結果の上部・下部に表示されているもの。
検索結果に溶け込むような形で自然に表示されていますが、頭に「広告」と表示されているのが目印で、ペイドサーチ型ネイティブ広告とも呼ばれます。

広告主は検索キーワードを指定して広告出稿します。
たとえば「サプリメント 最安」など指定した、キーワードで検索があった場合に表示され、クリックされると費用が発生するというシステム。

「キャッシング」「ローン」など、ユーザーの緊急度が高く、すぐにでも契約に結びつきそうなキーワードは単価が高くなっています。
2語や3語キーワードは検索回数も少ないですが、単価が安く穴場です。

費用相場

使用するキーワードにも大きく左右されるものの、一般的に月額30万円程度が相場と言われています。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリなどに、アドネットワークやDSP(広告主の広告効果最適化を目指すプラットフォーム)を通じて配信される広告です。
バナー広告やテキスト形式の広告で表示されます。

わかりやすいのは、yahoo!ジャパンのトップページの広告。
yahoo!メールのウィジェット上部、yahoo!ニュースのウィジェット下部などに表示されているバナーが、ディスプレイ広告になります。

キーワードまで指定するリスティング広告は見込み度合いの高い見込み客を集めるもの。
ディスプレイ広告は、もっと広い層から潜在顧客への認知拡大を狙うものになります。

費用相場

ディスプレイもリスティング同様、一般的に月額30万円程度で運用されるケースが多いようです。

ただし、リスティングと異なるポイントが一つ。
ディスプレイ広告の課金システムは2種類あります。

  • クリック課金 ~リスティング同様、クリックごとに費用が発生する
  • インプレッション課金 ~クリックは関係なく、画面に表示されたら費用が発生する

目的やクリック率などに応じて、自社にふさわしい課金スタイルを選択することが重要です。

リターゲティング広告

名前からイメージできるとおり、自社ホームページに一度は来てくれた方に限定して、一定期間広告を打つのが、リターゲティング。
気になる商品を公式サイトで見たあと、何となく保留してしまうケースは誰でも経験ありますよね。
そうした際に、タイミングよくリターゲティング広告が出てきたら・・・つい反応してしまう場合も多いのではないでしょうか。

せっかく訪問してくださった方ですから、お一人でも取りこぼしなく顧客化を狙っていきましょう。

費用相場

リターゲティングの場合、分母(ホームページ訪問者数)によって相場観が大きく異なるため、月額相場の算出は難しいです。

ディスプレイ広告同様、クリック課金とインプレッション課金があります。
ちなみに、yahoo!広告、Google広告ともに、1クリック50~100円程度の設定となっています。

アフィリエイト広告

アフィリエイターやブロガー所有のサイトに、自社広告を掲載してもらい、売上が発生して初めて事前に取り決めた報酬を支払うのがアフィリエイト広告。
副業の一つとしてアフィリエイトが脚光を浴びたこともあるので、ご存知の方も多いでしょう。
人気ブロガーの方などに紹介してもらえば、成約に結びつきやすいですし、認知度の向上も期待できます。
基本的には、成約に至らない限り費用が発生しない、出稿者よりのシステムになります。

反面、薬機法などのルールを守らず、誇大表現で売るアフィリエイターも残念ながら存在します。
ブランドイメージの低下や、クレーム対応が発生するリスクも。

費用相場

アフィリエイト広告は、アフィリエイトASPと呼ばれる広告配信会社と契約・出稿してスタートするもの。
ASPには月額の基本プラン料を支払う必要があり、相場としては3~5万円程度になります。

その他に、1件成約が発生するごとにアフィリエイターに支払う成果報酬。
さらに成果報酬の約30%を、ASPに手数料として支払うことになります。

月額でいくらくらいになるか?
これは様々な要素が多すぎて試算できませんが、成約して初めて支払いが発生するシステムですのでご安心ください。

タイアップ広告

大手企業が運営している有名ブログなどに、自社商品・サービスをさりげなく紹介するような記事広告を投稿してもらうのがタイアップ広告。
うまくハマれば、広告を嫌う層に情報として好意的に受け取ってもらえるでしょう。
反面、ステマとして叩かれるリスクも無いわけではありません。
また、あくまでも記事としての体裁をとっている以上、あまりガツガツとした内容にはなりにくいところもあります。

費用相場

掲載してもらうサイトによって大きく異なります。
たとえば毎日新聞系列のマイナビウーマンの場合、制作費含め100万円となっています。

動画広告

Web広告の中でも、今後最も成長しそうなのが動画広告。
スマホ動画広告の成長が特にめざましく、23年には動画広告だけで5,000億円市場になる試算もあります。
通常のディスプレイ広告の枠に動画を流す方式の他、You Tube、TwitterなどのSNSなど、展開先は多岐にわたります。

静止画広告と比較して、反応率はめざましく向上します。
反面、広告制作自体のコストが跳ね上がり、画像と違って作り直しが難しいなどの問題もあります。

費用相場

これも運用次第で大きく異なります。
You Tubeで本格的に運用する場合の試算ですが、制作費20万円、運用費月額100万円くらいは必要になってきます。
動画広告は非常に費用のかかるものなのです。

SNS広告

近年、SNS(Twitter、Instagram、Facebookなど)での情報収集が習慣化し、生活の一部となっている人が増えています。
そこで展開するのが、SNS広告。SNSの投稿に溶け込む形で表示され、インフィード型ネイティブ広告とも呼ばれます。

最大のメリットは、年齢や性別など、SNSに登録されたプロフィール情報を使用できること。
おかげで非常に精度の高いターゲッティングが可能になります。
潜在顧客の掘り起こしも非常に得意とする媒体。

WebやYouTubeは毎日は見ないけど、SNSだけは日に何度もチェックする。
そんな人がこれからも増えるのは間違いありません。

Web広告で外してはいけないものの一つが、これです。

費用相場

SNSやジャンルで大きく異なるので、相場は難しいところがあります。
参考までにですが、Facebookでは1日1万円の予算があれば、ABテストなども交えながら運用できる、との声もあります。
月額でやはり30万円程度、といのがラインになるのかも知れません。

広告に最適なwebサイトを制作します

ここまでWeb広告についてお話してまいりましたが、いかがだったでしょうか?
言うまでもなく、ビジネスにおいて集客は非常に大切なものです。
どれだけ良い商品・サービスも、誰にも見てもらえなければ絶対に売れませんからね。

さて、それと同じように大切なポイントがあるのですが、おわかりでしょうか?
それは集客した見込み客・潜在顧客を迎える自社ホームページ・ランディングページの完成度。

集客に成功しても、ホームページがあまりにも見にくく残念な内容だったら、すぐに離脱されてしまいます。
何度も繰り返し申し上げますが、広告の成果は、着地させるサイトやランディングページで決まります。

「集客」と「着地サイト」はワンセットで進化させなければならないのです。

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