ホームページの構成の作り方(2)Webサイトの個別ページを考える
「ホームページからの問い合わせや注文をもっと増やしたい!」
今回の記事は、そんな悩みを持つ方へ、
「Webページの構成の作り方を工夫するだけで、問い合わせや注文数が大きく変わってくる」
ということをお伝えします。
Webページを作成する時、マーケティングの視点をちょっと取り入れるだけで、顧客の反応がグンと上がることがあります。
今回は、その方法について解説します。
サイトマップや全体のレイアウトの構成については、以下の記事をご覧ください。
Webページの構成の基本
Webページの構成は、「ファーストビュー」「本文」「クローズ&CTA」を上から順に並べていくのが基本になります。
Webページはチラシなどの印刷物とは違い、画面にページのすべてを表示できないという「弱点」があります。
チラシだと、ひと目見ただけで何が書かれているのか、全体が閲覧できるのですが、Webページだとそうはいきません。
そこでWebページではページを開いて最初に目に飛び込むところ、つまり「ファーストビュー」が非常に大切になるのです。
最近のWebページのトレンドとして、ファーストビューに大きな画像と、興味をそそるキャッチコピーを配しているものが多いですが、まずはひと目で興味を持ってもらい、その下の本文を読みすすめてほしいとの意図から、そうしたWebデザインが多くなっているのです。
さてここで、とても重要なことがあります。
「ファーストビュー」「本文」「クローズ&CTA」を、単に並べて書くだけでは顧客からの反応を得ることはできません。
そこにマーケティングのある法則を取り入れることで、反応率の高いWebページになるのです。
それが、「AIDMA(アイドマ)の法則」と呼ばれるものです。
Webページの反応率を高める、「AIDMAの法則」とは?
「AIDMA(アイドマ)の法則」とは、古くからマーケティングに取り入れられている、顧客心理に基づき顧客に行動を促すために効果的な手法です。
- A(Attention):注意を引きつける
- I(Interest):興味を持ってもらう
- D(Desire):欲求を持ってもらう
- M(Memory):記憶してもらう
- A(Action):行動してもらう
の5段階の頭文字をとったものが「AIDMAの法則」になります。
顧客が購買行動を起こすまでの心理プロセスに則った方法で、顧客の悩みや困りごとに寄り添い、問題を解決するための法則なのです。
この法則に基づいてWebページの構成を組み立てていきます。
では具体的に見ていきましょう。
ファーストビューの作り方とポイント
ファーストビューの役割
AIDMAの法則のAttention(注意)、Interest(興味)の部分になります。
そのため、ファーストビューでは注意を引きつけ、興味を持ってもらうための大きな画像とキャッチコピーを配置します。
ファーストビューの役割は、顧客をWebページに惹きつけ、下の本文を読んでもらう役割を持っています。
ファーストビューの作り方とポイント
ファーストビューで気をつけるポイントは「顧客の悩みや困りごとに寄り添った表現をする」ことです。
興味を持ってもらうためとはいえ、顧客の悩み事そっちのけでインパクトのある画像やキャッチコピーを配置しても、まったく意味がありません。
「〇〇のことでお悩みの方、こんな解決方法があります!」
というニュアンスを表現し、顧客に「自分に関連があることだ」「このWebページを読むと解決できるかも」と思ってもらうことが何より重要です。
顧客属性や商品、顧客の悩みに応じてビジュアルや色を選ぶようにもしましょう。
「インパクトが必要だ」と、派手すぎる赤色や黄色を使っても、顧客属性とマッチしていなかったら、反応が上がるどころか、直帰率を高めてしまうことにもなりかねません。
顧客の悩みに寄り添い、顧客に自分ごととして認識してもらう。
これを第一に、ファーストビューを作るようにしましょう。
検索エンジンからの訪問者が、ファーストビューだけ閲覧したあと検索ページに戻り他のサイトへ行ってしまうと、検索エンジンから「魅力がないサイト」と見なされてしまいます。
ファーストビューづくりは、手を抜かないようにしましょう。
本文の作り方とポイント
本文の役割
AIDMAの法則のDesire(欲求)、Memory(記憶)の部分になります。
ファーストビューで提示した顧客の悩み事を解決する方法や商品、サービスについて書いていきます。
簡潔にまとめながらも、顧客の悩み解消に必要な情報をすべて網羅するようにしてください。
顧客が受け取るベネフィット(利益)をしっかりと書き、本文を読むことで、顧客に「欲しい!」「もっと知りたい!」と欲求を持ってもらい、次の行動につなげるのが主な役割です。
本文の作り方とポイント
本文の文字数の目安は、2,000文字~5,000文字くらいが多いようです。
ただ、GoogleはWebページに必要な文字数を定義していませんし、顧客の悩みが解消できるなら200文字程度でも効果がある場合もあります。
しかし、顧客の悩み事に親身になって寄り添い、解決方法を提示するためには、やはりそれなりの文字数が必要になってきます。
気をつけるポイントは、文章が長くなりがちなので、見出しを付けて読みやすくするなどの工夫が必要です。
また、最初に結論を述べ、次にその理由について述べていくというスタイルも有効です。
そうすることで、顧客は興味を持ったまま本文を読みすすめることができるでしょう。
本文の作り方のポイントをまとめると、
- 長い文章は見出しを付けて、読みやすくする。
- 見出しにはSEOを意識したキーワードを含める。
- 説明をダラダラ行わない。必要に応じて箇条書きを利用する。
- 最初に結論を述べ、その理由を後に書くことで読了率を高める。
などを意識して本文を作りましょう。
クローズ&CTAの作り方とポイント
クローズ&CTAの役割
クローズとは、顧客に行動を起こしてもらうための最後の工程(ひと押し)のことです。
CTAとはCall To Action(コール トゥ アクション)の略で、「行動喚起」と呼ばれるものです。
具体的には、Webページの下部に目立つように行動を促す文章とボタンを設置します。
これは、AIDMAの法則のAction(行動)の部分になります。
Webページの目的が「問い合わせをもらう」「資料請求してもらう」「注文してもらう」など、顧客に具体的な行動をしてもらうことなので、ここには特に力を入れるようにしましょう。
クローズ&CTAの作り方とポイント
クローズ&CTAは、本文で顧客に「欲しい」と欲求を持ってもらった流れで、「お問い合わせはコチラ」「注文する」というボタンを配置し、顧客の行動を促すものです。
具体的には、本文の一番下に目立つように枠を作り、そこに行動を促す文章とボタンをセットで入れます。
より効果を高める方法として、例えば
- 〇〇の資料を、先着100名様限定でお送りします。資料請求は無料。下のボタンを押してご請求ください。
- ◯月◯日までの限定公開!□□に役立つ資料を無料でお届けします。詳しくは下のボタンを押してください。
など、数量や締切を設定して、希少性を高める方法もあります。
WordPressテーマには、このCTAを簡単に作れる機能がついているものがありますので、WordPressテーマを選ぶ際には、CTA機能がついているかを判断の一つにすれば良いでしょう。
初心者でも効果的なWebページの構成が作れるNew Standardとは?
ここまで、効果が出るWebページの構成の作り方について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
AIDMAの法則は顧客心理に基づいたマーケティング手法なので、非常に強力です。
この法則を使ってWebページの構成を作ることで、顧客の行動をスムーズに促すことができます。
WordPressでホームページを作る場合、前述したように、行動を促すCTA機能が備わったテーマを採用するのがおすすめです。
私たちが提供しているビジネス用WordPressテーマ「New Standard」は、初心者でも自分でCTAの設置が可能です。
WordPressにCTAを設置する記事もありますので、参考にしてください。
また、CTAだけではなく、必要に応じてWordPressのカスタマイズも行っています。WordPressでサイトを作りたい、カスタマイズしたいという方は、ぜひご相談ください。