Web広告の費用対効果を高めるコツ~初心者向けに課金方法と指標も解説

 

Webサイトに集客する主な手法には、SEOと広告があります。
SEOで記事が上位表示できれば理想的なのですが、上位表示するまでに半年~1年かかる場合があり、即効性がありません。
また、どんなに頑張っても上位表示されないこともあります。

そこで、即効性の高い集客方法として、「Web広告」の運用をおすすめします。
もちろん費用はかかりますが、精度を高めることで、費用対効果の高い広告を運用することは可能であり、うまくいけば「広告を出稿すればするほど売上が向上する」という善循環を生み出せることも。

今回は、Web広告の種類と課金方法、費用対効果を検証するための指標、費用対効果を高めるためのコツ等を解説します。
御社の広告運用の参考になれば幸いです。ぜひ、お役立てください。

Web広告とは?種類や特徴、メリット・デメリット、費用を徹底解説

Web広告の課金方法

Web広告には、様々な手法と課金方法があります。
ここでは、代表的な課金方法について解説していきましょう。

クリック課金(Pay Per Click)

広告がクリックされた時に費用が発生するのが、クリック課金です。
メリットは、広告掲載時ではなくクリックされてはじめて課金されるので、ムダなコストが発生しないことです。

クリック課金は、キーワードごとに広告単価を入札する形式なので、競合の激しいキーワードだと広告単価が暴騰することもあり、注意が必要です。

しかし、少ない予算で始められ、リスクが低い広告手法としてWebマーケティングでは定番になっています。
Google広告やYahoo!広告等のリスティング広告が、これにあたります。

インプレッション課金(Cost Per Mile)

例えば、広告が「1000回表示されたら〇〇円」などの決まりで課金される広告です。
ディスプレイ広告や動画広告、SNS広告、純広告に利用されます。

YouTube広告は、このインプレッション課金が利用されています。
多くのユーザーが目にする広告に向いているので、販売につなげるよりも、商品や企業のブランディングや認知度強化のために使われる広告手法です。

エンゲージメント課金(Cost Per Engagement)

広告出稿の際に使われる「エンゲージメント」という言葉は、関心・愛着・親近感といった意味の言葉です。
最近のWebマーケティングは、顧客との関係性を重視し、いかに顧客のロイヤリティを高められるかが注目されています。

エンゲージメント課金とは、FacebookなどのSNS媒体で使われている手法で、シェア、いいね、添付画像のクリック、返信など、広告に対する様々な反応をエンゲージメントと定義し、そのエンゲージメントが発生したタイミングで広告費が発生する課金方式です。

成果報酬型(Cost Per Action)

広告配信に対して、設定した目標(コンバージョン)が達せられた場合に課金する方式です。

コンバージョンポイントには、様々なものがあります。
例を一覧表でまとめてご紹介しましょう。

  • 商品購入
  • サービス申込
  • 資料請求
  • 会員登録
  • メルマガ登録

アフィリエイト広告も、成果報酬型の広告としてよく使われています。

Web広告の費用対効果を見るための指標

Web広告は、チラシや新聞広告などのオフラインメディアと違い、広告効果が数値情報で得られます。
つまり広告効果がすぐに分析でき、費用対効果を改善するためのPDCAが回せるのです。

ここでは、Web広告関連の費用対効果を見るための様々な指標をご紹介します。

インプレッション数:表示回数

広告の表示回数のことです。
ユーザー数ではなく、純粋に広告が何回表示されたかを表すので、同じ人が複数回表示させた場合でも、全て別々にインプレッション数にカウントされます。

クリック型課金(PPC広告)の場合、様々な指標のベースになるもので、インプレッション数をいかに多くするかが、Webマーケティングの基本になります。
もしインプレッション数が増えない場合、そのキーワードに需要がない(検索されていない)ということなので、キーワード変更などの対策を行うようにしましょう。

コンバージョン率(CVR):成果割合

広告のクリック数に対して、コンバージョンがどれだけあったかの割合を示す指標です。
コンバージョンは販売、注文、資料請求、問い合わせなど、企業によって違いますが、Webマーケティングの最終目的が「コンバージョン率を上げること」だと言っても良いでしょう。

CVRが上がらない場合、広告の内容やWebサイトのデザイン、内容等を改善するようにしましょう。
特に、顧客ターゲットとズレがある広告やWebサイトの場合、CVRが上がらない場合があります。

CPA:1件獲得するのにかかる費用

コンバージョンを1件獲得するのにかかった金額をCPAと言います。
例えば、100万円の広告費をかけて10件の注文があった場合、CPAは10万円です。

商品が50万の場合は、単純に計算すると50万円-10万円=40万円の利益になります。
1件あたりのCPAが低いほど、効率よくユーザーを集客できているということです。

CPAが10万なのに、商品が10万円だと儲けがゼロなので、広告戦略を見直す必要があります。
しかし、1回の広告で獲得した顧客が、数回に渡って購入してくれる場合(生涯価格)は、CPAが高くついても長くお付き合いいただく中でプラスになる場合もあるので、商品や顧客属性、顧客の購買行動なども考慮して広告戦略を練るようにしましょう。

Web広告の費用対効果を高めるコツ

Web広告は、費用対効果の結果が数字として明確に表れるので、他の広告(新聞やチラシなど)に比べ、効果的な運用がしやすいというメリットがあります。

しかし、費用対効果を高めるためのコツをマスターしないと、ムダに広告費がかかってしまい、コンバージョンに結びつかない場合も。
Webマーケティングの基礎をしっかり学び、PDCAを回していくことで、改善を繰り返しながら費用対効果を高めていきましょう。

ランディングページを作成し最適化(LPO)

ランディングページとは、広告を通して訪問者が最初にアクセスするページです。
広告のクリック先に指定するランディングページ(以下、LP)は、ユーザーの問い合わせや資料請求、商品の注文などに結びつけるために用意されたもので、縦長の1ページで構成されています。

このLPを運用し、顧客の反応を測りながらPDCAを回し、改善を繰り返す必要があります。
LPの改善でチェックするべきポイントは、

  • 訪問客の属性や要望にマッチしたコンテンツになっているか。
  • ファーストビューが、顧客の悩みや困りごとにマッチしているか。
  • 本文が冗長になっていないか。読みやすい構成になっているか。
  • 注文ボタンや資料請求ボタンが分かりやすく、クリックしやすい配置になっているか。

などです。

アクセス解析では、直帰率、ページの滞在時間、コンバージョン率などを計測しながらテストを繰り返し、効果を高めていきます。
LPは1回作れば終わりではなく、常にテストと改善を繰り返し、費用対効果を高めていくようにしましょう。

入力フォームの最適化(EFO)

コンバージョンを増やすには、LPの最適化だけでは片手落ちです。
LPを最適化した上で、入力フォームも最適化しましょう。

入力フォームの最適化(EFO:Entry Form Optimization)とは、Webサイトに設置した入力フォームを、ユーザーが入力しやすいように最適化する方法のことです。

Webマーケティングにとって、入力フォームはコンバージョンに影響する非常に重要なものですが、1回作ったらそのまま放置されているケースが非常に多いのも現実。
ここをもっと改善することで、コンバージョン率を高めることができるのです。

入力フォームの改善でチェックすべきポイントは、

  • フォームのラベルが見やすく、分かりやすくなっているか。
  • 入力フィールドが小さすぎて、入力しにくいことはないか。
  • 「購入する」などのアクションボタンが見やすく、クリックしやすいか。
  • プライバシーポリシーが明示され、安心してフォーム送信ができるようになっているか。
  • スマホで見た時に、入力しづらいフォームになっていないか。

などです。

これらをチェックして改善を行うことで、コンバージョン率を高めることができます。
テストの段階で、できるだけ多くの人に入力してもらい、使い勝手などをフィードバックしてもらうのも、おすすめの方法です。

定期的な効果検証と設定の見直し

ここまで解説してきたように、Web広告は1回作って終わりではありません。
定期的な効果検証と設定を見直す必要があるのです。

ランディングページや入力フォームの改善のほか、広告自体の見直しを行っていくようにしましょう。

改善ポイントは、以下の通りです。

  • キーワードが適切か。
    コンバージョンに結びつくキーワードになっているか。
  • 広告表示回数が適切か。
    広告表示回数が少ない場合、キーワードやクリエイティブ(広告)の見直しが必要。
  • クリック数が適切か。
    クリック数が少ない場合、キーワードとクリエイティブ(広告)がマッチしていない可能性がある。

これらを、広告の管理画面でチェックし、テストと検証を繰り返すようにしましょう。
クリエイティブも、数種類を用意して、どちらの反応率が高いかを検証します。(ABテスト)

 

以上、Web効果の費用対効果を高めるための施策について解説しました。
Web広告の良いところは、施策がすぐに数字として反映されるところです。様々な指標の数字をチェックし、常に問題点を考え、改善を繰り返して、費用対効果を高めていきましょう。

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