成功事例から学ぶ~コンテンツマーケティングの戦略と導入事例3選

 

ネットで集客するなら、今や「コンテンツマーケティング」は必須だと言っていいでしょう。
コンテンツマーケティングが定着しだしたのは、2010年頃からです。それまでは、コンテンツよりもリンク戦略を中心としたSEOが主流でした。

しかし、Googleアルゴリズムの変化により、コンテンツマーケティングが注目され、今やSEOの中心的な施策として、また、顧客との関係づくりや潜在ニーズの掘り起こしとして、欠かせないものになっています。

しかし、コンテンツマーケティングが上手くできていない企業が多いのも事実。
今回の記事では、コンテンツマーケティングの手法や戦略、導入事例をご紹介し、どうすればコンテンツマーケティングを成功に導けるのかを解説します。

コンテンツマーケティングに悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

コンテンツマーケティングの手法

一口にコンテンツマーケティングといっても、その手法は様々。
ここでは、よく使われる代表的なコンテンツマーケティングの手法4つをご紹介します。

ブログなどストック型メディア

ブログなどで、顧客に役立つ情報を発信し、記事を蓄積していくことで集客の間口を広げていくのが、ストック型メディアのコンテンツマーケティングです。

サイトへの集客に効果を発揮し、コンテンツが増えれば増えるほどサイト充実に繋がります。
WordPressでブログを構築し、オウンドメディア(自社保有のメディア)としてコンテンツマーケティングを行います。
特別なシステムを構築したり、高価なソフトウエアを購入する必要がないので、安価で始められるのも良い点です。

ブログで発信する内容は、商品紹介などの売り込み情報だけではなく、ユーザーの悩みや困りごとにフォーカスした内容を掲載します。
そのことで、ユーザーの悩みを解決し、関係性を継続することを目的とします。

潜在ユーザーを育て、ファンにして、固定客化していくプロセスに使うのが、この手法の目的ですね。

例えば、あなたの会社がアウトドア用品を販売しているとしましょう。
ブログでは商品紹介や売り込みはせずに、

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など、ユーザーが知りたいことや悩んでいることをテーマに、その解決策を提示してあげます。
こうしたコンテンツが増えることで、様々なキーワードで検索されたり、サイトの回遊率が上がります。
さらに「アウトドアの情報ならこのブログ」というブランディングになる場合も。

ブログなどのストック型メディアで成功している会社が、このブランディングが成功しているところが多いです。
簡単にいうと、「役立つコンテンツを発信して、ファンを増やそう!」ということですね。

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは、Webサイトからダウンロードして読む資料のことです。
PDFファイルをダウンロードしてもらう方法が主流です。

これはネット特有のマーケティング手法ではなく、数十年前から使われている「ダイレクト・レスポンス・マーケティング」の手法です。
つまり、Webサイトで見込み客を集め、その見込み客が興味を持つ資料をダウンロードしてもらう。
その資料で商品の認知度を上げたり、見込み客を育成して、購買につなげるというステップを踏みます。
2ステップマーケティングとも呼ばれる手法です。

オフラインの世界では、新聞や雑誌に広告を掲載し、小冊子を無料でプレゼントする方法がとられていましたが、今やネットでの活用が主流になっています。

ホワイトペーパーのメリットは、ユーザーに資料をダウンロードしてもらい、じっくり資料を読んでもらえるという点です。
そもそも、ダウンロードするというのは、積極的な行動を伴うので、その時点で商品やサービスに興味を持っているということ。

購買や申込みの見込みが高いユーザーになるので、資料を読んでもらうことで購買につなげやすくなるのです。
さらに、複数回ホワイトペーパーを配布することで、見込み客を育てる段階的なステップを構築できるのもメリットです。
集客から購買に至るプロセスを、システマチックに構築するツールとして、ホワイトペーパーが活用されているのです。

メールマガジン

見込み客に役立つ情報をメールマガジンとして定期的・継続的に発信することで購買につなげていく手法です。
前述のホワイトペーパーは、Webサイトからダウンロードしてもらう仕組みでしたが、メールマガジンの場合は、Webサイトでメールアドレスを登録してもらい、そのユーザーに対してメールを送るという手法になります。

メールは1回だけではなく、段階的なステップを踏んで、戦略的に送信する場合が多いです。
例えば、7回に分けて送信し、見込み客の悩みに共感したり、問題点をあぶり出したり、その解決策を提示したり、導入事例を紹介したり・・・と、購買に至るまでの顧客心理にあわせて、段階的にメールを送り、見込み客を育てていきます。

低コストで見込み客に継続的なアプローチができる手法として使われています。
ただ最近は、メールの開封率が落ちているのも事実です。必ず開封してくれるとは限らないので、開封率を上げるためのタイトルの工夫も必要です。

動画

最近良く使われるのがホワイトペーパーやメールマガジンの代わりに、動画を配信して見込み客を育てる手法です。
ブログなどの文字中心のコンテンツから、動画コンテンツへと、マーケティング手法も変化していますので、動画配信はまさに今一番トレンドの手法だといえるでしょう。

Webサイトやメールで見込み客を集め、メール登録やLINE登録を促します。
登録した顧客に、段階的に動画(主にYoutube動画)のURLを配信して、見込み客を育てるというステップを踏みます。
動画配信は1回だけではなく、複数回(例えば7回)にわけて配信します。

このやり方は、基本的にはホワイトペーパーやメールマガジンと同じですね。
コンテンツが文字から動画に変わっただけですが、動画のほうが場合によっては訴求力がありますし、「文字を読むより動画を見る」というユーザーも増えてきているので、今の時代のトレンドに沿った、非常に有効なコンテンツマーケティングと言えるでしょう。

コンテンツマーケティングの成功事例

さてここからは、コンテンツマーケティングの成功事例をご紹介していきましょう。
それぞれ、目的ややり方が違いますので、あなたの会社に合う事例をベンチマークにしてください。

(事例1)北欧、暮らしの道具店(株式会社クラシコム)

https://hokuohkurashi.com

北欧雑貨などを扱っている人気のECサイトです。
サイトデザインや記事がシンプル、上品でおしゃれなサイトです。

このサイトは、ECサイトとオウンドメディアが一体になった作りになっていて、商品紹介だけではなく、商品に関して役立つ情報やコラムなど、充実したコンテンツを発信しています。

潜在顧客を開拓し、顧客との関係性を構築、さらに商品の購買につなげることを目的としています。
商品の使い方や選び方のポイントなど、非常に丁寧に、分かりやすいコンテンツを発信しており、ファンが多いのもうなずけます。

(事例2)メルカン(株式会社メルカリ)

https://mercan.mercari.com/

メルカリが運営するオウンドメディアで、優秀な人材採用を目的としたメディアになります。

会社の紹介や先輩社員へのインタビュー、経営陣の話題、研修内容など、多くの社員が登場しているのが特徴です。
メルカリでどんな仕事をしているのか?職場の雰囲気は?などが非常に詳細にわかります。各職種ごとの情報も充実しており、ここから求人情報ページを見てもらい、エントリーしてもらうことを目的としています。

コンテンツマーケティングでは、顧客をターゲットとして商品紹介や情報提供をするケースが多いのですが、この場合は学生や転職希望者をターゲットとして、リクルート情報に特化しているのがユニークです。

(事例3)ラクスルマガジン(株式会社ラクスル)

https://raksul.com/magazine/

印刷通販サイト「ラクスル」を運営する、株式会社ラクスルのオウンドメディアです。
通販サイトの中に、顧客事例や印刷物を作成する際のノウハウなどの情報提供をしています。

ターゲットは、印刷物を発注する顧客なので、主に「BtoB」を目的としたコンテンツマーケティングの好例です。

豊富なお客様事例や、制作ノウハウが提供されています。通販サイト内で運営しているメディアなので、印刷発注につなげるのが目的ですね。

コンテンツマーケティングでは、一般顧客を対象として、顧客の悩みを解消するコンテンツを発信するパターンが多いのですが、BtoBの場合は、ラクスルマガジンのように、顧客インタビューや事例を発信して、商品やサービスの信頼度を高めるという使い方もできます。

 

以上、コンテンツマーケティングの成功事例のご紹介でした。
「顧客との関係性強化」「リクルート」「商品、サービスの信頼度を高める」など、目的は様々ですが、共通しているのはターゲット層に役立つ情報を発信しているということ。

自社がアピールしたいことを発信するのではなく、ターゲットが知りたいことを発信するという姿勢が、コンテンツマーケティングでは、なにより大切になります。

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動画コンテンツが人気とはいえ、コンテンツマーケティングの主流は、今もブログのようなストック型メディアです。
コンテンツを増やせば増やすほど、記事が資産としてストックされていき、それらの記事1つ1つが集客の窓口になるのです。

ブログはWordPressで作られることがほとんどですが、コンテンツマーケティングの目的やターゲットによって、デザインやブログ構造をしっかりと構築することが重要です。
コンテンツマーケティングの実施は、基盤となるサイトの仕様で打てる施策も変わってくるのです。

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